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君は一体…?

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に発表する 2018-10-22 18:18:21 携帯電話から | すべてのコメントを表示 |閲読モード
怪談の宴
ゲーム内の名前: そるびーの
ゲーム内のID: 8261857
サーバー: アジア
※色々捏造注意



俺はナワーブ・サベダー。傭兵だ。

突然だが、俺には霊が見えている。

えー、嘘だー、など言っている人もいるだろうが、俺が1番嘘だと思いたい。

人の死にゆくところを散々見てきたからかなんなのか、戦争が終わってからよく見えるようになった。

最初は驚きはした(あまり怖くはなかった)が、今は日常の一部として受け入れ、慣れてしまった。

悪い霊もいるが、良い霊が割と多いからな。

だがこういうのに慣れてしまっている自分が1番怖い。

「………ァ…**&@*,!…」

ほら今も聞こえた。

ぶっちゃけ声が小さくて何言っているかはわからない。

「あ、ナワーブくん!」

「…トレイシーか」

こいつは機械技師のトレイシー。お父さんの霊がくっついている。

「お散歩、してるの?よかったら私もいいかな」

「荘園に行くついでにな。全然構わない」

時々こうして色んな人と散歩をしたりする。

「おお、ナワーブにトレイシーじゃねえか」

「あら、偶然ね」

「ピアソン、マーサ…偶ぜ「くらえナワーブ!!!オレの新作タックル!!!!」グフッ……グ…ウィリアム…もう少し力加減をしろ」

泥棒のピアソン、空軍のマーサにオフェンスのウィリアムだ。俺と同じでチェイスをするから、よく話をしたりする。

「ははっ、ごめんごめん」

笑い事じゃない…お前のタックルは洒落にならん。

「今回はかぼちゃを使ってみたんだが、どうだ?」

「かぼちゃなんてあったかしら?」

本当にそうだ。何処から持ってきたんだこいつは。

「教会から持って帰ってきた!」

「教会から!?ったくお前は……皆、荘園に向かう所なのか?」

「ええ、そうよ。貴方達も?」

「あ「じゃあ皆で行こうぜ!」……そうだな」

何故お前はそう俺の話を遮ろうとするんだ。

という訳でピアソンとマーサとウィリアムも加わって向かう事になった。

荘園に近づくにつれて、霊が増えていっている気がするな…気のせいか?

「…;#*?。,·&&@♯…」

「。"。-&?……”;,·**!」

気のせいじゃないようだ。

…?何か違和感が…?

「あっ、ナワーブ君達なの!」

「…っ!!」

なんっ、だ、これ…

「エマちゃん!」

「トレイシーちゃん!久しぶりなの~」

エマは久しぶりに会ったらしいトレイシーと話している。

「っエマ、」

「?ナワーブ君、どうかしたの?」

「お前、それ何ともないのか…?」

「なんの事なの?私は至って健康なの!」

可笑しい。その筈は…

思わずしゃがみこんでしまう。

……エマが、こんな禍々しい、人間ではない、生き物かも定かではないものを背中に背負っているなんて、誰が信じるだろうか。

否、誰も信じないだろう。

「…そうか…」

「ナワーブ君、大丈夫なの?具合悪そうなの…」

エマが俺に近づいてくる。

「っああ、大丈夫だ。心配はいらない」

そう言って、エマの方へ顔を向けた時だ。

そこにはあたたかい笑顔とは決して言い難い、冷たい笑顔が。

「ナワーブ君、しー、なの」

と、人差し指を口へ押し当てる。

「っつ!」

その圧で思わず黙ってしまう。

一体何者なんだ、エマは…





「ふふっ♪」

~fin…?~
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