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Spooky night

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怪談の宴
ゲーム内の名前: 割れスマホマン
ゲーム内のID: 11193787
サーバー: アジア
「あれは何……?」
 吐息混じりに絞り出された言葉を辛うじて聞き取ったエマは、少し間を置いて、無理に一気に息を吸いこんで返答した。
「わからないわ」
 エミリーはその回答が出るまでの空白によって何か期待をしていたのだろうか、ほんの少し落胆したようにも見えた。もしくは、ただもともとそうだったように、あふれ出る疲労感からそう見えただけかもしれない。
 ようやくお互いと言葉を交わしたためか、はたまた逃げ回ることをやめたからだろうか、緊迫した空気が一気にゆるゆるとほどけていった。そしてどちらからともなく、二人は地面にゆっくりと座りこんでいた(半分くらいはへたりこんでいたとも言えるだろう)。それは二人が「ここまで逃げ切れたのであれば、きっともう大丈夫」と考えたからでもあった。
 息をある程度ととのえると、エマはエミリーの方へと顔を向けた。彼女はエマと目が合うと、一度辺りを見回し警戒してから、また顔を戻した。お互いの顔には確かに困惑の表情が浮かんでいた。
 緊迫は解けたとも言えど、しばらくはどちらも口を開けずに長い間固まっていた。
「おかしいわ、どういうことなのかはわからないけど」
 エミリーが一度、恐る恐るといったふうに喋りだすと、今まで言葉を発せなかったのが嘘のように感じられてきた。
「わたしもそう思うの」
 それでも、会話は長くは続かない。やはりどこか緊張は抜けきっていないようだった。
 その瞬間、またもや空気が凍りついた。二人はその場ですくんでしまい、ほんの少しも動くことができなくなった。
 物音は段々とこちらへ近づいてくる。張り詰めた緊張感の中、二人はただその場で恐怖に恐れおののくことしかできない。物陰から見える揺れる影。それは徐々にこちらへ向かってきて、目の前で静止した。
 二人はゆっくりと顔を上げた。そこには黒のボロ靴が二足、こちらに足先をそろえている。脚にぴったりと張り付くようなズボン、ビリジアンのロングコート、燃えている藁の体……。それは彼女らには、非常に見覚えのあるものだった。二人はそれをわかっている。今まで以上に恐縮しながら顔に目を向けた。
 驚くべきことに、そこにはもっともっと馴染みの深い、見慣れた光景があった。二人の反応とは裏腹に、それらはやおら口を開き
「「Trick or treat!」」

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