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怪談の宴
ゲーム内の名前: |
そるびーの |
ゲーム内のID: |
8261857 |
サーバー: |
アジア |
※色々捏造注意
俺はナワーブ・サベダー。傭兵だ。
突然だが、俺には霊が見えている。
えー、嘘だー、など言っている人もいるだろうが、俺が1番嘘だと思いたい。
人の死にゆくところを散々見てきたからかなんなのか、戦争が終わってからよく見えるようになった。
最初は驚きはした(あまり怖くはなかった)が、今は日常の一部として受け入れ、慣れてしまった。
悪い霊もいるが、良い霊が割と多いからな。
だがこういうのに慣れてしまっている自分が1番怖い。
「………ァ…**&@*,!…」
ほら今も聞こえた。
ぶっちゃけ声が小さくて何言っているかはわからない。
「あ、ナワーブくん!」
「…トレイシーか」
こいつは機械技師のトレイシー。お父さんの霊がくっついている。
「お散歩、してるの?よかったら私もいいかな」
「荘園に行くついでにな。全然構わない」
時々こうして色んな人と散歩をしたりする。
「おお、ナワーブにトレイシーじゃねえか」
「あら、偶然ね」
「ピアソン、マーサ…偶ぜ「くらえナワーブ!!!オレの新作タックル!!!!」グフッ……グ…ウィリアム…もう少し力加減をしろ」
泥棒のピアソン、空軍のマーサにオフェンスのウィリアムだ。俺と同じでチェイスをするから、よく話をしたりする。
「ははっ、ごめんごめん」
笑い事じゃない…お前のタックルは洒落にならん。
「今回はかぼちゃを使ってみたんだが、どうだ?」
「かぼちゃなんてあったかしら?」
本当にそうだ。何処から持ってきたんだこいつは。
「教会から持って帰ってきた!」
「教会から!?ったくお前は……皆、荘園に向かう所なのか?」
「ええ、そうよ。貴方達も?」
「あ「じゃあ皆で行こうぜ!」……そうだな」
何故お前はそう俺の話を遮ろうとするんだ。
という訳でピアソンとマーサとウィリアムも加わって向かう事になった。
荘園に近づくにつれて、霊が増えていっている気がするな…気のせいか?
「…;#*?。,·&&@♯…」
「。"。-&?……”;,·**!」
気のせいじゃないようだ。
…?何か違和感が…?
「あっ、ナワーブ君達なの!」
「…っ!!」
なんっ、だ、これ…
「エマちゃん!」
「トレイシーちゃん!久しぶりなの~」
エマは久しぶりに会ったらしいトレイシーと話している。
「っエマ、」
「?ナワーブ君、どうかしたの?」
「お前、それ何ともないのか…?」
「なんの事なの?私は至って健康なの!」
可笑しい。その筈は…
思わずしゃがみこんでしまう。
……エマが、こんな禍々しい、人間ではない、生き物かも定かではないものを背中に背負っているなんて、誰が信じるだろうか。
否、誰も信じないだろう。
「…そうか…」
「ナワーブ君、大丈夫なの?具合悪そうなの…」
エマが俺に近づいてくる。
「っああ、大丈夫だ。心配はいらない」
そう言って、エマの方へ顔を向けた時だ。
そこにはあたたかい笑顔とは決して言い難い、冷たい笑顔が。
「ナワーブ君、しー、なの」
と、人差し指を口へ押し当てる。
「っつ!」
その圧で思わず黙ってしまう。
一体何者なんだ、エマは…
「ふふっ♪」
~fin…?~ |
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